【鉄道】215系についていろいろ語ってみる
こんにちは
お久しぶりです
他に色々話題はあるんですけど
(『ゲッターロボアークアニメ化めでてぇ!』とか『バウンドドックHG化めでてぇ!』とか…)
今日はある電車について語らせてください
こんなやつです
215系っていうんですけど
実は馴染みこそあまりないんですが、個人的に思い入れのある車両なんですよね
特徴は、見てわかる通りなんといっても全車2階建て
2階建てという言葉だけですでにロマン、わかります?
前面デザインは、90年代のJR東日本特有の253系やE217系に繋がる顔立ち
でもその3車種の中でも落ち着いたモノトーンの色合いが独特でシブい
そしてこのどっしり重量感…うーんかっこいい
(ほぼ)全車両が2階建てなので、収容力そして座席数は抜群
朝夕の東海道線で運行される「湘南ライナー」、ほぼそのためだけに投入された車両
2000年代半ばまでは、快速アクティー、湘南新宿ラインの快速・普通列車など、昼間の運転も存在したものの、
現在は朝夕に東海道線でライナーとして運用され、休日は車庫で昼寝
あるいはホリデー快速ビューやまなしとして、中央本線小淵沢までバイト的に臨時列車に就くことがあるぐらい…
たぶん東京圏の東海道線沿線の人じゃない限りまず目にしないなかなかのレア車です
たぶん走ってるところより車庫で止まってるところのほうが見る機会としては多いんじゃないでしょうかね?
そういう姿から、鉄オタからはよくニートレインと呼ばれたりしますが
こいつは平日朝晩ちゃんと働いてるんだからニートじゃぁねぇぞ…
ただ昼休みがちょっと長くて休日の趣味が昼寝とバイトなだけだ…
僕にとっての215系のファーストインプレッションってアクティーなんですよね
なるほど、東海道線の快速はこんななのかと、幼少期の僕はお気に入りの電車図鑑ですっかり刷り込まれてしまっていました
ただ215系のアクティー運用はデビューからほんの10年ほどで、どうも人気が出すぎてむしろ駅ごとの乗降時間が延びたことで
(10両編成で、ドアが2つしかない、通路が狭いという車内環境も拍車をかけたらしい)
慢性的な遅延が目立つようになったので、アクティーの運用からは撤退した、とかなんとか
(本当は5両編成も製造して15両編成も組む予定だった…らしい、真偽の程は不明)
ただ、そんなことを当時の幼い子供や、彼の愛読する図鑑に載っているはずもなく
ついにアクティーに乗る機会を得、意気揚々ホームで待ち構えていた彼の目の前に現れたのは…
211系
(※イメージ)
「こんなのアクティーじゃない」
と車内で泣きまくった記憶がありますね
「だって電車でGOでは走ってたもん!運転もしたもん!」
…ちょっともういいですかこの話
本格的に乗るようになったのは、ビューやまなしに運用され始めた頃からでした
特急よりそこそこ安く、鈍行を乗り継ぐよりそこそこ早いという絶妙な立ち位置で、中央本線の115系とか183系とかを見に行くのによく使っていました
そのついでに撮った…みたいなのが多いです
いかにも大型で鈍重そうなのにも拘らず、中央本線の狭小なトンネルや急勾配も問題なくクリアできるっていうところも、215系の好きなポイントでした
高尾を通過し都境の山岳地帯に挑む215系と、帰りの上りの運用に就くためゆるゆる小淵沢に向かう215系
先頭車両の下階部分を潰してモーター類に回してるだけあって、けっこうパワーあるんすよこいつ……こういうとこもカッコいいでしょ?
ざーっとですが215系の思い出と、これすき…っていう話でした
なんでいきなりこんな電車の話をたらたら語ったんすか?っていわれるとアレなんですが…
この子、もう長くなさそうなんですよね…
とりあえずこのニュースを読んでいただいて…
↓
読まないせっかちな人にざっくりいうと
東海道線の平日の朝夕に運行されている「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」が、来年春から特急「湘南」になりますよー…という話です
前にあった中央線の「中央ライナー」「青梅ライナー」→「はちおうじ」「おうめ」への改変の流れから予想はしてましたが、列車名「湘南」なのが若干意外だった程度
(「おだわら」はどうなったん?)
って感じで特に関心もなく流していたんですが
「あー…そうか…特急化ってことは…そうか…」と、今更はたと気づきました
そう、湘南ライナーを特急列車化、ということは
そもそも湘南ライナー用として作られた車両である215系は、役職ごとリストラ…という未来が見えてくるのです
この車両の登場は1992年、かたや1994年登場のE217系がそろそろ新車が投入されて置き換え…というような状況なので
湘南ライナー廃止後の存続は…正直厳しいんじゃないかなと言わざるを得ないですね
なんとかネタ枠…いや波動用で1〜2本ぐらい残しといてくれないかなぁ…無理かな…
…今からものすごくマニアックかつ、穿った見方をしますけど
あの車両、現状日本で最新かつ最後の"急行型"の車両だと思うんですよね
いや、この車両の正式なカテゴリーは近郊型です、それは承知しているんですが
外装は2つドア、内装はグリーン車以外はほぼすべてボックスシート、そして運用される列車は"ライナー"という普通列車とも特急列車とも違う、ちょうど両者のはざまに位置するような特殊な区分の列車…
この車両、この列車は、かつて隆盛をきわめ国鉄→JRへの過程で瞬く間に消えていった
"急行型" "急行列車"という概念が見せる最後の光みたいなものだったんじゃないか…そう思えて仕方ないんですよね
またそこまで思えるのには相応の根拠があって
いつだったか、新宿発下りのビューやまなしに、三鷹から乗り込んだとき、その車内の独特な"にぎわい"に驚かされたのです
数人単位のグループ客(中高年層の男女が多めでしたが)が、ボックス席を自由に埋めて、思い思いにくつろぎながら、向かい合う仲間同士でこれからの旅のことを語り、けしてボックスを跨いで盛り上がることはないまでも、このゆるやかに走る鉄道の旅を、車内全体を包むように共有している…
今、この同じ線路を走る特急列車にも、普通列車にも、まずないであろう光景でした
「ああ、きっと、昔の国鉄の急行列車ってこんな雰囲気だったんだろうなぁ……」なんてことを感じたのです…
写真も、昔撮ったのを何枚か引っ張り出してみました
それでも意外となくって、結局計5枚に留まりました
意外と撮っているようで撮ってないので、オタクたちが集まりだす前に一回ぐらい撮りに行くか…
それもせず、ひっそりお別れを言いに行くかもしれないです
いやぁ…つれぇなぁ……つれぇよ…
はい、長かったけど以上です
自分なりに「僕にとって215系ってなんだったんだろう」みたいな考えに答えを出したような感じです
半ば余命宣告されたようなヤツだけど、今からでも、誰かにちょっとでも彼の魅力が伝われば…と思って、心のままに書きました
彼、明るい時間帯はだいたい茅ヶ崎か品川あたりの車庫でヒマしてるはずなので、もし見かることがあったら
「君か…おつかれ」
と心の中で声をかけてあげてください
では